さくらサーバー
引っ越し後の旧WordPressサイトを、削除するのではなく一旦別のディレクトリ(フォルダの事です)もしくは、別のドメインや別のドメインのディレクトリに移動しておき、旧のWordPressサイトもログインして見れるように置いていく方法を紹介します。
参考:【さくらサーバー】リニューアルで別のディレクトリ(フォルダ)で作成したWordPressサイトを差し替える方法
本日個別レッスンで、さくらレンタルサーバー で新しいWordPressサイトの引っ越しをサポートしました。その際の要点をメモしておきます。
目次
ToggleWordPressの移動中は、サーバーエラーが表示されても大丈夫です!
このような画面が表示されるとドキ!っとしますが大丈夫です。見えていないだけでデータはちゃんと残っています。
サーバーにログインして意図的にデータベースを消していない限り、ちょっと手があたったくらいでは消えないので大丈夫です。
例:https://www.8seminar.com/wp
この「wp」フォルダに入っているWordPressサイトを
https://www.別のドメイン.com/oldwp
この「oldwp」フォルダに移動する方法です。
さくらのサーバーをFTPでつなぐと、/home/あなたのアカウント名/www/
のwww の中にWordPressのサイトが入っています。
そこで移動したいWordPressサイトが入っているフォルを見つけます。
不明な方は、管理画面の「ドメイン/SSL」にあるドメイン名のWEB公開フォルダの下の「~/www/○○○」
○○○がWordPressのデータが入っているフォルダ名です。
① WordPressの管理画面で移動先のURLを変更します。
これを変更するとWordPressの管理画面にはログインできなくなります。
もしこちらの設定を間違えても大丈夫です。
その場合は
- wp-config.php ファイルを変更することで直せます。
② さくらのFTPソフトで旧WordPressサイトのディレクトリから全WordPressのデータをダウンロードします。
先程確認したフォルダをFTPソフトでクリックし、全データをダウンロードします。
少なくとも2000ファイル以上あると思いますのでしばらく待ちます。ファイル数が多いと数十分とかなり時間かかります。
※さくらのファイルマネージャーはダウンロードに時間がかかるため使用しません。
※必ずFTPソフトに設定してください。
(参考:FTPソフトの一般的な設定 – さくらのサポート情報)
③ 移動したいフォルダを作ります。
FTPソフトで移動したいフォルダを右クリックして作成します。
例 https://www.別のドメイン.com/oldwp の場合は、「oldwp」を作成します。
④ 先程ダウンロードしたWordPressファイルをアップロードします
移動先のフォルダに先程ダウンロードしたWordPressファイルをアップロードします。
こちらもダウンロード同様に時間がかかります。
待っている間に以下の作業をしましょう。
⑤ 3つのファイルをバックアップとして保存します
WordPressのサイトの中にある3つのファイルをバックアップとして保存します。
- .htaccess
- wp-config.php
- index.php
⑥ index.phpのファイルを確認します
require __DIR__ . ‘/wp-blog-header.php’;
元のWordPressサイトが、ドメイン直下なら「/wp-blog-header.php」になっていますので
このままで大丈夫です。
require( dirname( __FILE__ ) . '/wp-blog-header.php' );
参考
require __DIR__ . ‘/wp/wp-blog-header.php’;
と前の階層と異なる場合は、正しいファイル階層に変更します。
⑦ .htaccess のファイルを修正する
修正前の元のファイル
RewriteEngine On
RewriteBase /newwp2/
RewriteRule ^index.php$ - [L]
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteRule . /newwp/index.php [L]
↓
修正後のファイル
RewriteEngine On
RewriteBase / ←この行を変更します(/oldwp を追加)
RewriteRule ^index.php$ - [L]
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteRule . /index.php [L] ←この行を変更します(/oldwp を追加)
修正箇所は下記の2行のみです。
RewriteBase /
RewriteRule . /index.php [L]
この設定は、元のWordPressサイトがドメイン直下で運営していた時の設定です。
そこであたらしいフォルダ(ディレクトリ)名を入れます。
例:もし移動先のフォルダ名が「oldwp」なら oldwp/ を追加します。
RewriteBase /oldwp/
RewriteRule . /oldwp/index.php [L]
⑧移動先のWordPressのURLにアクセスして表示されればOK
うまく表示されない場合や、
WordPressの管理画面で①の設定をしたがフォルダを変えたい等は
⑨ 次の wp-config.phpを確認しましょう
define(‘DB_COLLATE’, ”);
この行の下あたりに下記の2行を追記します。
下記をコピーし直します(SSL未対応の場合)
define( 'WP_HOME', 'http://yoursiteurl.com' ); define( 'WP_SITEURL', 'http://yoursiteurl.com' );
下記をコピーし直します(SSL対応の場合)
define( 'WP_HOME', 'https://yoursiteurl.com' );
define( 'WP_SITEURL', 'https://yoursiteurl.com' );
修正箇所は上記の2行のみです。
この場合の例では、[oldwp]というフォルダしたため https://あなたのサイトアドレス/oldwp
になります。これはあくまで例ですので、必ずみなさんのサイトのURL とフォルダ名にしてください
※今、記述例は SSL対応の https://
ですが、未対応の方は http:// で記載してくださいね。
⑩【見られたくないサイトの場合】移動した旧サイトを検索に引っかからないようにする
移動できたら最後に、検索避けか工事中のプラグインで見えないようにしておきましょう。
設定の表示設定から 検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする にチェックを入れて検索エンジンに引っかからないようにします。
直接URLを打ち込めばサイトは見ることができるので
それも避けたい方は工事中のプラグインを入れておきましょう。
「WP Maintenance Mode」をインストールする
設定の中の「WP Maintenance Mode」をクリックします。
ステータスを「有効化」します。
最後に忘れずに「変更を保存」ボタンをクリックします。
これで終了です!
さくらサーバー